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アニメーター

コンポジションの個々のパラメーターを自動的に変化させることで、静的なフィルターでもアニメーション効果を得られます。

アニメーターを使用するには、パラメーター名をクリックします。
(コンポジションの右側半分が反応します)



下図の例では、「幅」パラメーターに、「LFO」アニメーターが使用されています。



アニメーターは画像を処理しないこと以外は、通常のコンポジション(フィルター)とほぼ同様の扱いとなります。
シーンメモリーへの記録、外部制御の割り当てもできます。
アニメーターのパラメーターにもアニメーターを使用できます。

アニメーターが使用されているパラメーターは、手動変更、シーンメモリー、外部制御を行えません。
ただし、アニメーターを素通り(バイパス)にすると、通常どおり操作できます。
(アニメーターの素通り設定も、フィルターと同様にシーンメモリーに記録できます)

アニメーターを削除するには、アニメーターの余白をクリックして選択状態にし、「編集」メニューの「削除」を選びます。

アニメーターを他のパラメーターに移動できます。
また、[Ctrl]キー(Windows)/[option]キー(Mac)を押しながら移動すると、複製します。




数値パラメーター用アニメーター

周期
周期的なパラメーターに適したアニメーターです。
周期的なパラメーターとは、回転角度や位相のように、異なる値に対して同じ状態が巡回するものです。



「速さ」は1秒あたりの周回数です。
「停止」が空白の場合、回転し続けます。
「停止」に数値を設定すると、その位置になった時に動作を停止します。
「速さ」が「0」になると、即座に指定の位置になり、停止します。
「高」「低」で周期を指定します。
(空白の場合、最後に指定された値を使用します)
例えば回転角度を「度」で指定するパラメーターの場合、それぞれ「360」「0」とします。
(ただし、対象のパラメーターの設定可能範囲によっては「180」「-180」とする必要があります)


LFO
低周波発振器です。



「速さ」は周波数(1秒あたりの振動数)です。
「中央」は振動の中央値です。
「振幅」は振動の幅です。
(発生範囲は「中央」±「振幅」です)
「比」はデューティー比(Duty Ratio)です。
(波形の前半分の比)



「不規則」は振幅が変化しますが、連続的に変化します。
「無作為」は不連続な変化です。


LFOp
「LFO」とほとんど同じですが、位相を設定できます。



「位相」に有効な数値が設定されていると、シーンの実行時(または混合量フェーダーを最小から上げた時)に、その位相から動作します。
「位相」は 0 〜 1 で1周期です。
応用として、複数の LFO どうしを特定の状態にすることができます。




単発
シーン実行、あるいはレイヤーの混合量フェーダーを最小から上げた時に作動します。
下記の「往復」の一方向のみの動作です。




往復
シーン実行、あるいはレイヤーの混合量フェーダーを最小から上げた時に作動します。
「始値」から「終値」に変化し、その後「始値」に戻ります。
浮遊(その他のフィルタ)と類似の動作です)



「加速」を大きくすると、変化中の変化速度が大きくなります。
(「1.0」で均一(直線的)に変化します)
「時間」は変化時間です(秒)。
「滞在」は「終値」にとどまる時間です(秒)。

これらの設定を空白(無指定)にすると、最後に指定された値を使用します。
ただし、「始値」が空白の場合は、特別な動作をします。



「動作」は以下の3つの組み合わせです。

数値パラメーター用アニメーターを文字列パラメーターに使用すると、整数値だけを使用します。


文字列パラメーター用アニメーター

行分割
文字列を行ごとに分割します。
スクロール文字列(アニメーション)と類似の動作です)



「行」に数値を指定すると、シーンの実行時(または混合量フェーダーを最小から上げた時)に、その行から分割を開始します。
最初の行の先頭は「0」です。
指定行の先頭からの分割開始になるので、逆方向(「速さ」が負数)の場合は次の行を指定して下さい。



「行」の場合、「速さ」は1秒あたりの行数です。
(行内の文字数によらず、すべての行が同じ時間になります)
「文字」の場合、「速さ」は1秒あたりの文字数です。
(行内の文字数によって、行の時間が変わります)




「一回」の場合、最終行(あるいは先頭行)に達すると停止します。
「繰返し」の場合、最終行(あるいは先頭行)に達すると、(最後に指定された)開始行から繰り返します。
「無作為」の場合、任意の行を使用します。

シーンを実行するときに、そのシーンで「行」が指定されていると、指定行から再開します。
分割行を継続するには、「行」を空白(無指定)にしてシーンに保存しておいて下さい。

シーンメモリーを使用する場合はほとんどのシーンで「行」を空白(無指定)にして、特定の行から分割を開始するシーンのみ「行」を指定する方が良いと思われます。

数値パラメーターにも使用できます。
簡易シーケンサーとしても応用できます。


色パラメーター用アニメーター

RGB、HSV
各成分にアニメーターを使用して、色を変化させます。