目次

コンソール



「コンソール」には、表示/混合に使用する Quartz コンポジションを並べます。
これらを「レイヤー」と呼びます。
「レイヤー」は左側から右側へ向かって、順に混合されます。
(順序によって結果が異なる組み合わせがあります)
コンソールは、対応するモニターウインドウが手前の場合のみ表示されます。

静止画像ファイルおよび QuickTime 動画ファイルなどの「素材」も、そのままレイヤーとして使用できます。
(これらは単に画像を入力するだけのコンポジション「画像入力」を使用して読み込まれます)

レイヤーの追加
「編集」メニューから、Mac OSX システムおよび SynVisum 提供の Quartz コンポジションを、レイヤーとして追加できます。
これらは用途などによって分類されています。



Quartz Composer を使用して作成された独自のコンポジション、および画像素材(静止画像ファイル、QuickTime 動画ファイル)は、「コンポジションを読み込み...」によって追加できます。
また、コンソールウインドウ内にファイルを直接ドラッグ/ドロップして追加することもできます。


レイヤーの複数選択
レイヤーの余白をマウスで操作することで、複数のレイヤーを選択できます。
Shift キーを押しながらクリックすると既存の選択範囲を拡張/縮小し、連続した一塊の範囲になります。
[Ctrl]キー(Windows)/コマンドキー(Mac)を押しながらクリックすると、既存の選択範囲に対して個別に追加/除去します。
それ以外は新たな選択範囲を設定します。

レイヤーの並べ替え
レイヤーの余白をクリックして、並べ替えられます。
また、[Ctrl]キー(Windows)/[option]キー(Mac)を押しながらレイヤーを移動すると、レイヤーを複製します。

レイヤーの削除
レイヤーを選択状態にして、「編集」メニューの「削除」を選びます。


レイヤー設定(ウインドウ上部から)

レイヤー モニター
個々のレイヤーの、混合前の内容を表示します。
(CPU 処理を抑えるため、更新を少なくしています)

混合方法
個々のレイヤーの混合のしかたを指定します。


混合量フェーダー
個々のレイヤーの混合量を調整します。
外部 DMX あるいは MIDI によって制御することもできます。
混合量を最小にすると、そのレイヤーを混合する処理を省くので、処理量を抑えることができます。
いったん最小にしてからフェーダーを上げると、シーンを実行(開始)するのと同様の動作になります。
具体的には、動画ファイルを特定の箇所から再生開始できます(下記参照)。

「混合方法」と「混合量フェーダー」は、選択されている複数のレイヤーを同時に変更できます。


コンポジション固有のパラメーターについて


レイヤーフィルター
各レイヤーには、「フィルター」としてのコンポジションを追加できます。
「レイヤー モニター」をクリックすると、メニューを表示します。



レイヤーのコンポジションの下端には、その出力に相当する「横線」が示されます。
これより下側が、レイヤーのフィルターです。
複数のフィルターを順次適用できます。
(「フィルター」とは、画像入出力を各1個ずつ提供しているコンポジションです。
フィルターとして動作しないコンポジションをあえて使用することもできます)

上図の例では、「宇宙飛行」コンポジションを使用するレイヤーに、「タイル」フィルターを適用しています。

フィルターの削除
フィルターの余白をクリックして選択状態にし、「編集」メニューの「削除」を選びます。

フィルターの並べ替え
フィルターの余白をクリックして、フィルターを並べ替えられます。
また、[Ctrl]キー(Windows)/[option]キー(Mac)を押しながらフィルターを移動すると、フィルター(設定)を複製します。

フィルターの素通り(バイパス)
やや小さいですが、フィルター名の左側の余白をクリックして、フィルターの使用/不使用を切り替えられます。
不使用(素通り)の場合、フィルター名が灰色斜体で表示されます。
他のパラメーターと同様に、シーンごとに記録できます。



フィルターとレイヤー コンポジションの相互変換
フィルターとして使用しているコンポジションと、レイヤー コンポジションは、ドラッグ/ドロップによって相互に変換できます。
[Ctrl]キー(Windows)/[option]キー(Mac)を押しながらを移動すると、複製します。


コンソールモニター
コンソールの右下で、表示内容を確認できます。
(CPU 処理を抑えるため、更新を少なくしています)