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再生専用 モード(新形式シーケンス)

「再生専用 モード」では、「シーケンス」が実行単位となります。

1つの「シーケンス」には、複数の「トラック」を含めることができます。

各「トラック」には、複数の「シーン」を時間進行に沿って並べることができます。
各「トラック」の「シーン」は時間進行に伴って切り替えられて実行されます。
別々の「トラック」の「シーン」同士は同時に並行して実行されます。

各「シーン」には再生するデータファイル(DMX、音声、映像など)および付随項目を設定します。



<ご注意>
音声(および映像)シーンは同時に1つだけ再生可能です。
別々のトラックに時間的に重複して配置しても、後発のものだけが再生されます。

1つのトラックに、異なるデータ種別のシーンを混在できますが、統一しておくほうがわかりやすいと思われます。

<DMX ユニバース数>

複数のトラックで並行して再生される DMX ユニバース数の合計は、ユニバースの重複(マージされます)によらず、各シーンのユニバース数の合計です。
たとえば、いずれもユニバース 0 〜 9(10 個のユニバース)の DMX データを、2つのトラックで同時に再生する場合、合計 20 個のユニバースの再生になります。
(最終的な出力はマージされ、10 個のユニバースになります)

シーケンス形式」設定の「DMX クロスフェード中に継続する」を指定していると、クロスフェード中はさらにユニバース数が増えます。

DIAheart は更新周期 44Hz の DMX データを 400 ユニバース再生できるようになっています。
上記のように再生ユニバース数が増加する状況がありますので、あらかじめ十分な動作確認を行なってください。


「再生専用 モード」では、「装置制御ウインドウ」は「シーケンス」の編集用になります。




装置制御ウインドウで行う設定は、ウインドウを閉じるとき(もしくは DIAheartSet を終了するとき)に DIAheart 本体に保存されます。
装置制御ウインドウを開いたまま、DIAheart の電源を切らないようにして下さい。


シーケンス一覧
左端は「シーケンス一覧」です。
各シーケンスには任意の名前をつけることができます。
あとから変更することもできます。
(名前を変更しても、付加機能(予定表など)への割り当ては保持されます)
「試行」ボタンを押すと、自走開始します。
外部起動」が設定されていると、試行ボタンには起動要因識別子(チャンネルなど)が表示されます。
緑色三角は実行中のシーケンスを示します。

「■」ボタンを押すと停止します。
シーケンスを追加するには、「+」ボタンを押します。
シーケンスを削除するには、対象のシーケンスを選択状態にしてから、「編集」メニューの「削除」を選びます。

複数のシーケンスに同じ名前を付けることもできます。
ただし、複製や貼り付け時には、便宜的に固有の名前になるよう、自動的に添字を追加することで調整します。

シーケンスを繰り返し
シーケンスごとに「繰り返し」を設定できます。
自走」の場合のみ有効です。
繰り返し時間長は「停止状態」になる時間と同じです。

シーケンスの再生中時刻
選択されているシーケンスが再生中の場合、時刻位置を表示します。


ファイル一覧
右端は「ファイル一覧」です。
DIAheart 本体に記録されている DMX および音声ファイルが表示されます。
上側には空き容量(バイト数)を示します。

設定中のシーンと、ファイル一覧の表示には、関連はありません。
たとえば、DMX シーンの設定中でも、音声ファイル一覧が表示されたままになります。

ファイルの追加
シーンの再生に使用するファイル(DMX、音声)を DIAheart 装置本体に追加するには、パソコン上のファイルをファイル一覧にドラッグ/ドロップして転送します。
あらかじめ転送するデータの種類(DMX、音声)を選んで下さい。

ファイル名に半角英数字以外(漢字など)が含まれていると、DIAheart 上では正常に表示されません。
ファイル名は最長 31 文字(半角英数字)です(拡張子を含む)。

ファイルの削除
DIAheart 装置本体内のファイルは、ファイル一覧で選択したファイルを、「編集」メニューの「削除」で削除できます。

<DMX ファイル>
通常は、DMX ファイルは DIAheart 装置本体のレコーダーモードで記録したものを使用します。
他に、DIArec で記録したファイル(.drc)を転送して使用することもできます。



トラック一覧
「シーケンス一覧」で一つだけ選択されているシーケンスの内容を、下側の「トラック一覧」に表示します。
各トラックには任意の名前を付けられます。
トラックを追加するには「+」ボタンを押します。
トラックを削除するには、対象のトラックを選択状態(トラック名の左右余白)にして、「編集」メニューの「削除」を選びます。

「表示範囲」によって、表示範囲の時間長を調節できます。
表示する時刻位置は、下端のスクロールバーでおおまかに移動できます。
また、「時刻ガイド」をマウスボタンで押しながら左右に動かすことで微調整できます。
「時刻ガイド」をダブルクリックすると、その位置から途中再生します。

トラックにシーンを追加するには、マウスの「右クリック」でポップアップメニューを出し、シーン種別を選びます。
また、「ファイル一覧」からファイルをドラッグ/ドロップして、シーンを追加することもできます。
シーンを削除するには、対象のシーンを選択状態にしてから、「編集」メニューの「削除」を選びます。


視覚的補助として、シーンのデータ種別で若干色分けしています。
黄 DMX
赤 音声
青 映像 (Valencia のみ)
黒 その他


シーンの時間長
シーンの時間長を表示幅で表します。
「範囲」の「終点」(下記参照)が有効な場合(「始点」<「終点」)、範囲時間長がシーンの時間長になります。
(「繰り返し」の場合は無限長です)
「終点」が無効な場合は、「データファイル自体の時間長」から「始点」を差し引いたものがシーンの時間長になります。
(シーン時間長がとても短い場合でも、ある程度の幅で表示します。
 また、「シーケンス シーン」は無限長で表します)


近接シーン
シーンの開始時刻が近接していたり、「表示範囲」で長い時間長を表示していると、隣接する個々のシーンの識別や操作が難しくなります。
また、操作の過程で同時刻にシーンが重なることもあり得ます。
このような場合、「赤色」で注意表示します。

「シーンの開始時刻」設定の下の左右ボタンは、同じトラック上の前後のシーンの選択に使用できます。




シーン設定
「トラック一覧」でシーンを一つだけ選択状態にすると、そのシーンの設定を表示します。
シーンの設定項目は、データ種別(DMX、音声、映像)ごとに異なります。