目次

DMX レコードファイル

DIA core は、DoctorMX の「レコーダ」機能で保存された「DMX レコードファイル」を再生します。
「DMX レコードファイル」には、自走時の動作方法(継続/繰返し/巻き戻し)も保存されています。
また、外部同期時の「遅れ」(オフセット)も記録されます。
DIA core は、これらの設定も参照して再生します。

DMX レコードファイル名
DIA core は、条件によって再生する DMX レコードファイルを、そのファイル名によって識別します。

再生開始条件ファイル名同期
タイムコード受信 tc.dmx 外部タイムコード
ただし
  • 0s.dmx 〜 32s.dmx の再生中
  • 0t.dmx 〜 32t.dmx の待機/再生中
は読み込まれません
起動時
(USB メモリ挿入時)
タイムコード停止時
他のファイルの再生停止
(アイドル状態)
idle.dmx
  • [tc.dmx]ファイルが存在する場合
    自走
  • [tc.dmx]ファイルが存在しない場合
    自走または外部タイムコード
ボタン押下
時刻表が優先されます)
0.dmx 〜 32.dmx
(ボタン番号に対応)
  • [tc.dmx]ファイルが存在する場合
    自走
  • [tc.dmx]ファイルが存在しない場合
    自走または外部タイムコード
0s.dmx 〜 32s.dmx
(ボタン番号に対応)
自走(self)
「巻き戻し」で停止するか、他のファイルが指定されるまで、タイムコード入力は無視されます。
0t.dmx 〜 32t.dmx
(ボタン番号に対応)
外部タイムコード(time code)
タイムコードが入力されるまで待機します。


自走動作
自走動作は DoctorMX と同様ですので、編集段階で動作確認した状態で保存できます。

動作設定再生開始時刻再生開始後
継続最初のデータ時刻最後のデータに達しても停止せずに継続
繰返し繰返し開始時刻繰返し終了時刻に達すると、繰返し開始時刻に戻って継続
巻き戻し繰返し開始時刻繰返し終了時刻に達すると、停止


LED 表示
DMX レコードファイルの再生中は、LED 出力(0)が ON になります。
また、外部タイムコード同期の場合は、LED 出力(1)が ON になります。
ボタン/LED モード」で動作している場合、「ボタン押下」による再生中のファイルを、ボタン LED(0 〜 15)で表示します。


フェード
DMX レコードファイルの再生開始時、および外部タイムコードによる再生位置の変化時に、「フェード」によって DMX 出力を滑らかに遷移させることができます。
フェードタイムは、上記3種類の DMX レコードファイルごとに個別に設定できます。

これらの設定は「設定ファイル」に記述します。

パラメータ名設定値範囲デフォルト値意味
fade_idle0 〜 1000002000 idle.dmx の再生開始/再生位置変化時のフェードタイム[mS]
fade_tc0 〜 1000002000 tc.dmx の再生開始/再生位置変化時のフェードタイム[mS]
時刻表による再生時にも適用されます)
fade_button0 〜 1000001000 ボタン起動の DMX レコードファイル
(0.dmx 〜 32.dmx、0s.dmx 〜 32s.dmx、0t.dmx 〜 32t.dmx)
の再生開始/再生位置変化時のフェードタイム[mS]

新たに DMX レコードファイルの再生を開始すると、それまで再生していたファイルは停止します。
ここで最後の DMX 出力状態を保持したまま、これから再生する DMX レコードファイルを準備します(この時間は「動作設定」の「locator」パラメータを変更してある程度短縮できます)。
そして DMX レコードファイルの再生とフェードを開始します。