目次
概要
Unvatch(アンバッチ)は、Art-Net 信号のユニバースを変換するアプリケーションプログラムです。
変換のしかたは「パッチ」として設定します。
1つのパッチだけを同時に使用できます。
使用中のパッチは「▶︎」で示します。
各「パッチ」には任意の名前を設定できます。
複数の「パッチ」を1つの設定ファイルに保存できます。
各「パッチ」には、複数の「対応」を設定できます。
ウインドウ左側の「パッチ一覧」で1つだけ選択されている「パッチ」の設定内容が、右側の「対応一覧」で編集できます。
個々の「対応」は、
送信元(コントローラー)IP アドレス
変換前 Art-Net ユニバース
受信側(灯体)IP アドレス
変換後 Art-Net ユニバース
で指定します。
「送信元(コントローラー)IP アドレス」を指定しない(空白)の場合、あらゆる送信元からの信号が対象となります。
「受信側(灯体)IP アドレス」を指定しない(空白)の場合、ブロードキャストされます。
使用中の「パッチ」において、信号が存在する場合、「
➜
」で示します。
ネットワーク インターフェース
Unvatch は、1つか2つの「ネットワーク インターフェース」(EtherNet など)を使用します。
(パソコンに EtherNet コネクターがない(あるいは1つしかない)場合でも、USB や Thunderbolt などで追加できる場合があります)
送信側(コントローラー)と、受信側(灯体)に別々の「ネットワーク インターフェース」を使用できます。
また、1つの「ネットワーク インターフェース」だけで使用することもできます。
ウインドウ上側に、使用しているネットワーク インターフェースの IP アドレスを表示します。
(ネットワーク インターフェースを使用できない場合は空白となります)
扱う Art-Net 信号
Unvatch は、ごく限られた Art-Net 信号だけを送受信(通過/変換)します。
送信側(コントローラー)から受信側(灯体)へは、
ArtPoll(問い合わせ)
ArtSync(同期)
これらは変更なくブロードキャスト
ArtDmx(512 チャンネル ディマー)
「対応」の設定に応じてユニバースを変換
受信側(灯体)から送信側(コントローラー)へは、
ArtPollReply(返答)
「対応」の設定に応じてポートのユニバースを変換し、ブロードキャスト
これら以外の信号は送受信しません。
注意点
「ネットワーク インターフェース」を1つだけ使用している場合に、ブロードキャスト送信された信号を受信した場合は、その信号は使用しません。
「ネットワーク インターフェース」を1つだけ使用している場合、送信側(コントローラー)から Unvatch へユニキャスト(Unvatch が動作しているパソコンのネットワーク インターフェースの IP アドレス宛に送信)された ArtDmx(512 チャンネル ディマー)信号だけが、通常は実質的に有意となります。
「対応」で設定されていない IP アドレス/ユニバースの ArtDmx(512 チャンネル ディマー)信号は使用(送信)されません。
Unvatch はユニバースの「マージ」を行いません。
1つの「パッチ」の中で、異なる送信元から同じユニバース(かつ同じ IP アドレス)へ変換されると、受信側で競合します。
Unvatch から ArtDmx(512 チャンネル ディマー)信号を送信する時点で、もとの送信元を区別できなくなります。
1つの送信元ユニバースに対して複数の受信側ユニバースを設定しても、そのうちの1つ(上側)だけに対して送信します。
(分岐/複製を行いません)
「パッチ」の設定によっては、受信側(灯体)から送信側(コントローラー)への ArtPollReply(返答)信号に含めることができない Net/Subnet の組み合わせが起こり得ます。
上図の例では、4ポートのノード(0/0/0 〜 0/0/3)への送信設定となっています。
4番目のポートだけ、送信(コントローラー)側の「Subnet」が他のポートと異なっています。
この場合、受信側(灯体)から送信側(コントローラー)への ArtPollReply(返答)信号には、4番目のポートを含めることができません。
(1つの ArtPollReply 信号には、1つの「Net/Subnet」の組み合わせのみ含められます)
このような場合、Net/Subnet を示すことができないポート(上図の例では4番目のポート)は「入/出力いずれでもないポート」として表します。
起動時には、前回最後に使用されたパッチを自動的に使用します。
ただし、次のような状況では、意図したパッチが選ばれない可能性があります。
パッチの順序を変更(追加/削除なども含む)
使用するパッチを選択
保存せずに終了
パッチ メニュー
対応を追加
ウインドウ左側の「パッチ一覧」で1つだけ選択されている「パッチ」に、「対応」を追加します。
パッチを追加
「パッチ」を追加します。
通過
「パッチ」を使用せず、受信したすべての Art-Net 信号(パッチで扱うもの以外も含む)をブロードキャストします。
ただし前述のとおり、「ネットワーク インターフェース」を1つだけ使用している場合に、ブロードキャスト送信された信号を受信した場合は、その信号は再送信しません。
コントローラー インターフェース
灯体 インターフェース
それぞれの「ネットワーク インターフェース」を指定します。
装置を検出
機能制限を解除するための装置を検出します。
機能制限が解除されている場合は、上図の例のようにチェックマークが付きます。
Unvatch は、弊社製品のユーザー様向けの製品となっています。
下記のいずれかの製品の接続を検出すると、機能制限を解除します。
DoctorMX USB/DMX インターフェースボックス
EtherMX
Ex8
DIAheart
Art-Net 接続機器は、適切な IP アドレス設定が必要です。
いったん検出されると、Unvatch 終了まで接続は不要です。
機能制限が解除されるまで、下記の動作をしません。
Art-Net 信号の変換/送信/通過
また、別途
ユーザー登録
が必要となります。