目次

概要

Ucross（アクロス）は、Art-Net 信号のユニバースおよびチャンネルを変換するアプリケーションプログラムです。




変換のしかたは「パッチ」として設定します。
１つのパッチだけを同時に使用できます。
使用中のパッチは「▶︎」で示します。
各「パッチ」には任意の名前を設定できます。
複数の「パッチ」を１つの設定ファイルに保存できます。
ウインドウ左側の「パッチ一覧」で１つだけ選択されている「パッチ」の設定内容が、右側の「ユニバース 一覧」で編集できます。

各「パッチ」には、 が含まれます。




変換前指定
指定のユニバースに該当する入力信号を使用します。
チャンネルごとに、変換のしかた（変換後のユニバース／チャンネル）を指定します。
複数のチャンネルを１つのチャンネルに併合（マージ）するのに適しています。

変換後指定
指定のユニバースに該当する出力信号に適用します。
チャンネルごとに、変換のしかた（使用する変換前のユニバース／チャンネル）を指定します。
１つのチャンネルを複数のチャンネルに分岐／複製するのに適しています。
変換後指定で「通過」以外にすると、元のチャンネル値は使用されません。
（同じユニバース／チャンネルを明示的に指定しない場合）
ただし、同じユニバースの変換前指定を併用し、「通過」になっていると、元のチャンネル値が併合されます。
必要に応じて「通過」以外にしてください。


変換前／後の両方とも同時に使用されます。
変換前／後それぞれに、同じユニバース指定が複数ある場合、一番上側の設定だけが使用されます。
該当するユニバースに信号が存在する場合、「➜」で示します。


ネットワーク インターフェース
Ucross は、１つか２つの「ネットワーク インターフェース」（EtherNet など）を使用します。
（パソコンに EtherNet コネクターがない（あるいは１つしかない）場合でも、USB や Thunderbolt などで追加できる場合があります）

送信側（コントローラー）と、受信側（灯体）に別々の「ネットワーク インターフェース」を使用できます。
また、１つの「ネットワーク インターフェース」だけで使用することもできます。

ウインドウ上側に、使用しているネットワーク インターフェースの IP アドレスを表示します。
（ネットワーク インターフェースを使用できない場合は空白となります）


扱う Art-Net 信号
Ucross は、ごく限られた Art-Net 信号だけを送受信（通過／変換）します。 これら以外の信号は送受信しません。


注意点

パッチ メニュー




変換前（後）を追加
ウインドウ左側の「パッチ一覧」で１つだけ選択されている「パッチ」に、「変換前指定」もしくは「変換後指定」を追加します。

パッチを追加
「パッチ」を追加します。

通過
「パッチ」を使用せず、受信したすべての Art-Net 信号（パッチで扱うもの以外も含む）をブロードキャストします。
ただし前述のとおり、「ネットワーク インターフェース」を１つだけ使用している場合に、ブロードキャスト送信された信号を受信した場合は、その信号は再送信しません。

ユニバース アドレス
Art-Net 信号の送信先を、ユニバースごとに明示的に指定します。



ユニバース範囲は、「開始ユニバース」と「ユニバース数」で指定し、参考に「最終ユニバース」を表示します。
ユニバースが重複している場合、上側の設定が使用されます。
IP アドレスが空白もしくは無効な設定の場合は、無指定と同等です。
ここで指定されていないユニバースは、ブロードキャストで送信されます。

コントローラー インターフェース
灯体 インターフェース
それぞれの「ネットワーク インターフェース」を指定します。

装置を検出
機能制限を解除するための装置を検出します。
機能制限が解除されている場合は、上図の例のようにチェックマークが付きます。

Ucross は、弊社製品のユーザー様向けの製品となっています。
下記のいずれかの製品の接続を検出すると、機能制限を解除します。
  • DoctorMX USB/DMX インターフェースボックス
  • EtherMX
  • Ex8
  • DIAheart
Art-Net 接続機器は、適切な IP アドレス設定が必要です。
いったん検出されると、Ucross 終了まで接続は不要です。

機能制限が解除されるまで、下記の動作をしません。
  • Art-Net 信号の変換／送信／通過
また、別途ユーザー登録が必要となります。